さて、イタリアワインを数字で見ていくと・・・
2012年のワイン生産量は世界第2位。毎年、フランスと1,2位争いをしていますが、この2国は世界的に圧倒的な生産量を誇っています。そして、ワイン国内消費量は世界第3位、耕地面積は世界第3位、世界的マーケットシェアは21.5%で世界第1位。(OIVの資料参照)名実共に、イタリアはワイン大国です。
DOC法
イタリアワインはDOC法で、上位から、DOCG、DOC、IGT、VdTの4ランクに分けられます(1963年、イタリア農林食品省制定)。生産地域、ブドウの品種、生産方法、アルコール度数などを規定しています。
DOCG(Denominazione di origine controllata e garantita - 統制保証付原産地呼称ワイン)
イタリアワインの最上位、現在(2013年5月)、73種。
各地特有のブドウを指定し、収穫量も厳正に制限。一定以上の品質を保証しています。ボトルの口の部分に、政府認可の証明のラベルが貼られています。
イタリア人は、「ディー・オー・チー・ジー」と発音しています。
私がイタリアに来た2000年頃は、確か、DOCGは、20種類ぐらいしかありませんでした。ここ十数年で認定が進んで、イタリアワインの品質が向上してきたのだと思います。
現在(2013年5月)、330種。
DOCGよりは、規定が緩やか。ボトルの口にはラベルはありませんが、表のラベルに、"Denominazione di origine controllata"と記載されています。同じ銘柄でも、品質は、生産者によってピンからキリまで。写真のサッシカイヤなどは、超高級ワインです。DOCGの下位といえども、優秀ワインはたくさんあります。
発音は「ディー・オー・チー」。
85%以上その地域のブドウを使うことが義務付けられ、ラベルには地域名と一緒に"Indicazione Geografica Tipica"と記載されます。こちらもDOC同様、ピンキリの世界。安酒から、写真のモンティアーノのような賞を取ってしまうような銘柄まであります。
発音は「イー・ジー・ティー」。
その他全てです。イタリアの食品規定には合格しているけど、特にDOC申請を行っていないワインなど。ただ、このランクのワインは、生産方法やブドウの品種などの規制がないため、作り手の自由な発想の優秀ワインがたくさん生まれてきました。サッシカイヤをはじめとする、いわゆるスーパートスカンと呼ばれるワインたち。のちに人気の後追いでDOCに認定されています。そんなわけで、イタリアのVdTは、最下位といえど、侮れません。
発音は、「ヴィーノ・ダ・タヴォラ」。
その他、DOC以上のワインがラベルに表示してよい言葉には以下のようなものがあります。
Classico (クラッシコ):古くからそのワインを生産してきた地区のもの。
つまり、DOCの規定の生産地域より、さらに地域が狭くなります。
Superiore (スーペリオーレ):DOCの規定で定められた、ある一定以上のアルコール度のもの。
それに伴い、熟成期間が通常より長めに定められています。
Riserva (リセルヴァ):DOCの規定で定められた、ある一定以上の熟成期間のもの。
さて、今日のところは以上です。
今後、少しずつ、お勧めの銘柄などご紹介していきたいと思います。
ブログランキングに参加中。ありがとうございます!
0 件のコメント:
コメントを投稿