ローマには、伝統的に、この曜日にはこれを食べるという習慣があります。
現在では、これをきっちり守っている人は少ないだろうし、スーパーに行けば何曜日だろうと好きなものが買えますが、ローマ料理を出すレストランではこの習慣の一部を取り入れている所もあります。マーケットや個人商店でも、この習慣の影響で、曜日によって、売られているものや新鮮なものが異なったりすることがあります。
ローマ料理のレストランに行く際の知識として、便利だと思うので、まとめてみました。
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月曜日:コンソメスープ、茹で肉(伊:Brodo, Carne bollito)
* 肉と野菜を煮込み、汁はコンソメスープ、肉は切り分けメイン料理に。
火曜日:茹で肉の肉団子(伊:Polpette di bollito)
* 月曜日の残りの茹で肉を、他の材料と合わせて丸め、パン粉をまぶして油で揚げた料理。
水曜日:内臓料理、オックステール(伊:Frattaglie, Coda vaccinara)
* かつて水曜日は動物を畜殺する日で、新鮮な内臓類が手に入ったため。
木曜日:ニョッキ(伊:Gnocchi)
* ジャガイモと小麦粉をこねたものを茹で、好みのソースとあえた料理。翌日金曜日のバッカラが軽めの料理なので、木曜日は腹持ちの良いニョッキに。
金曜日:バッカラ、ヒヨコ豆(伊:Baccalà, Ceci)、エイとブロッコリーのスープ
* バッカラは、干しダラ。金曜日はキリストがお亡くなりになった日なので肉はタブー。
土曜日:トリッパ(伊:Trippa)
* 牛の胃袋(普通はハチノスかセンマイ)をトマトソースで煮込んだ料理。
日曜日:パスタオーブン焼き(伊:Pasta al forno)
* ラザニア、カンネローニ、マカロニグラタンなど。
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この中で一番習慣を受け継がれているのは、木曜のニョッキ、金曜のバッカラ、土曜のトリッパあたりですが、この習慣を気にしていないレストランも多いです。
しかし、これはローマだけではなくイタリア全体で言えることですが、「金曜日は魚」ということだけは、抜け切れない習慣のようです。魚介専門のレストランなら、いつ行っても割合変わらないのでしょうが、一般的なレストランだと、やはり魚は金曜日が一番新鮮です。
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